雑誌編集者の仕事内容を元編集長が語る


zasshihenshusha

雑誌編集の仕事と言えば数ある職業のなかでも
華やかなイメージとともに人気職種のひとつとなっています。

ですが、ひとことで雑誌編集と言っても職場によって
現実には本当に多種多様な仕事内容を指しています。

某地方雑誌の編集長をしていた経験から
この仕事について少しお伝えさせていただきます。
(行政書士をする前、雑誌編集長をしていた時期があります)

雑誌編集者の実際

雑誌編集者とはいったいどのような仕事なのでしょうか。

一般的には例えば講談社や集英社などといった
誰でも知っている大手出版社が発行する
全国的にも名の知れた超有名雑誌に携わる仕事の
イメージではないでしょうか。

そうした雑誌で企画を考え、カメラマンやコピーライター、
デザイナーやスタイリストなどの関連スタッフに
指示を出してお洒落な誌面をつくり上げていく。

そんなかっこいいイメージではないでしょうか。

これはある意味では正しい部分もあります。

私の知り合いで某大手出版社で情報系雑誌の
元編集者がいますが、

その方が編集部で働いていたころは、
確かに上記のような側面もありましたが、

一方で徹夜徹夜の毎日で、
地味な原稿チェック作業、スタッフ間の文句の調整、
あまりの激務に締め切り間際に逃げ出した
外部デザイナーのしりぬぐい、
発売中の誌面へのクレーム対応・・・。

そんなことがあたりまえな側面もありました。

地域雑誌社の編集

私が編集長をしていたのは、
ある県のみで活動をしている地域の雑誌社です。

首都圏や大阪などの大都市に住んでいると
あまりなじみがないのですが、

「タウン誌」あるいは「タウン情報誌」と呼ばれる、
地元でつくる、地元の人のための情報雑誌を
発行している会社です。

その地域のグルメやイベント、
地元で行われるコンサート情報など
大手出版社が扱わない、
地元だからこそ発信できる情報をまとめたタウン誌は
地元の書店・コンビニなどのみで発売され、
地元では絶大な知名度を誇るものも多くあります。

私が勤めていたのも、
そうした雑誌づくりの現場だったのですが、
良くも悪くも大手出版社とはまた違った現場でした。

小さいがゆえの・・・

大手出版社との大きな違いはざっくり言って2つです。

編集者としての訓練を受ける度合が低い

(断っておきますが、小さな出版社にもいろいろあり、
非常に高い専門性のある書籍を出版しているところなどは
またまったく違った世界かと思われますので、
あくまでも私が経験した範囲としての話です。)

1についてですが、
上記の元大手雑誌編集者の方は一編集者のまま
数年で退職しました。

しかし、編集長経験者である私なんかより、
ずっと「編集」に関する技術・知識を豊富に持っています。

一度本人にその点を尋ねたことがあります。

すると、やはり新人の頃に先輩から
かなりの程度、知識・技術を教えてもらったり
近くで見て盗んだりしながら
結果として濃密な訓練を積んでいました。

地方の小さな出版社にとって
質も量もそれだけの人材とノウハウを伝承していくのは
至難の業です。

ですが、一方で言えるのはそれだけの
高い技術と豊富な知識を知らなくても、

地方の小さな出版社のラインナップを発行するくらいなら
全然問題なかったりするという側面もあります。

取材先の方や外部フリーランスのカメラマンやデザイナー、
印刷会社や書店スタッフの方々など、
仕事を通して関わる方がある程度固定されているので、
知識や技術に汎用性があまりなくても
その現場だけのローカルルールで全然作れてしまいます。

ひとりのスタッフがしなければならない役割が多い

これは、どうしても仕方のないことです。
やはり絶対的なスタッフの数が大手に比べて少ないのです。

雑誌を作るために必要な作業というのは
規模の大小にかかわらず基本的には同じ工程を経るわけですが、
そこに関わるスタッフの総人数が圧倒的に少ないのです。

必然的に、ひとりのスタッフが多くの役割をこなすことになります。

私がいた現場では、
広告営業マンがクライアントの誌面原稿を書くことも
普通にありましたし、

逆に編集スタッフが取材先のお店に
広告出稿のお願いをすることもありました。

編集者も営業マンも、予算やスケジュールの都合がつかずに
(まともに使いこなせない)一眼レフカメラを持って
お店の外観写真を撮影したりというのも日常茶飯事でした。

雑誌発売の日には、
編集者も営業マンもデザイナーも経理担当者も、
ほぼ総出で県内書店を回って販促ポスター掲示の
お願いをしたり、前号の売上分の集金をしたりまでしていました。

とにかく、雑誌を出すために必要なことを
身内全員で分担してやっているという感覚でした。

小さいがゆえの・・・その2

こんな風に書くと、ただ大変なだけで面白味のない
印象に思われるかもしれませんが、そこは個々の性格によります。

私などは自分がやっている仕事の
すべての側面に関わりたいという気持ちが強かったので、
分業体制が整っていないほうが性に合っていました。

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何から何までやらなければならない楽しさってあるんですよね。

また、全国を相手にそのジャンルのオピニオンリーダーに
なったりする大手雑誌とは発刊主旨自体も違う部分が
あるように思います。

地方雑誌には、地域の人たち・町を元気にしよう、
みたいな側面があります。

限られた地域で動き回っているので、
自分の友達が雑誌の誌面を飾ることもよくありますし、

お店や書店の方とは「今月もよろしく」的な
付き合いのところが非常に多くなります。

要は地域密着で双方向性が非常に高いと言えるのです。

ですので、雑誌編集者と言っても
どこの、どんな規模の現場で働くのかで全然変わってきます。

編集者を目指す方は、こうした点も考慮に入れたほうが
いいのではないかと思います。

経済的余裕

ちなみに、大手と地方の小さな出版社の間で
これほどまでに様子が違ってくるのはなぜでしょうか。

もちろん、先に述べたように発行主旨の違いという面もあります。

そしてもうひとつ、決定的な違いがあります。

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それは経済規模の違いです。

雑誌は書店やコンビニでの販売から得られる売上で
収益を上げているのではありません。

主な収入源は広告です。

そして、クライアントが支払う広告料金は
雑誌の部数が多ければその分だけ高くなります。

ですので、全国発売しているような大手の雑誌は
地域が限定されたタウン誌に比べて
広告料金が断然高く設定されています。

一方で、雑誌をつくるのに必要な労力は
ものすごくおおざっぱに言ってどちらもそんなに変わりません。

ということは、同じようなものをつくるために
使える金額がまったく違うのです。

大手の方が断然大きな予算をもって
より多くの人により多くの報酬を支払いながら
誌面をつくっていきます。

別の言い方をすると、
誌面が完成するまでに取ることができる選択肢の幅が
地方のタウン誌にくらべて桁違いに大きいのです。

これが時に致命的なほどの違いを生むことは
容易に想像がつきます。

そしてこれは何も雑誌編集の仕事に限ったことではなく、
どんな業種にでも傾向としては同じことがいえるでしょうし、

個人の人生や家族の生活なんかでも同じことが言えます。
経済規模が大きい方が、暮らしや人生の選択肢の幅が
まちがいなく広がります。

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