非正規社員の平均年収での生活はキビシイ。。。かといって非正規社員から正社員になるのはもっとキビシイ。。。
非正規雇用労働者は不安定な雇用形態だと言われます。
しかしその不安定さは
雇用され続けるのかといった不安定さだけではなく、
雇用されている間にも正規雇用労働者との賃金格差による
生活そのものの不安定さがつきまとうという状況の方も多いようです。
非正規雇用労働者の平均年収
非正規雇用労働者の全体に占める割合や、
そのメリット・デメリットをこれまで別記事でまとめてきました。
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非正規雇用のメリット/デメリットとその課題
20代・30代非正規雇用の割合(2014年)とその推移を見て将来を悲観する前に
そして今回の記事では、正規雇用労働者と非正規雇用労働者の
賃金について見て行きたいと思います。
(グラフ引用:「年収ガイド:正規・非正規の収入格差」より)
男女とも、上のラインが正規雇用の方の年代ごとの平均賃金を表し、
下のラインが非正規雇用の方の平均賃金を表します。
全年代を合わせた平均賃金は、正規雇用男性が520.5万円、
正規雇用女性が349.6万円との数字が出ています。
そして非正規雇用の場合、男性平均で225.5万円、
女性ですと143.6万円にまで低下してしまいます。
正規雇用と非正規雇用の年収の差
正規雇用と非正規雇用の年収差は、
男性で295万円、女性だと206万円となっています。
どちらも非正規雇用の年収は正規雇用の年収の
1/2以下となっている現実が見えてきます。
もちろん、非正規雇用の方のなかには、
家庭を持ちながら昼間のパートタイムで、などという形態も
含まれていると思われますので、一概に「とにかく安い」と
簡単には言えない部分もあるかと思います。
しかし、多くの皆さんが肌で実感しているように、
やはり非正規雇用の方は正規雇用に比べて賃金は低いでしょう。
また直接目に見えない部分で、
非正規雇用の方は福利厚生面が正規雇用の方に比べて
断然弱いという側面も見逃せません。
これは企業規模によってもかなり変わりますが、
一般的な年金や健康保険の面だけ見ても、
そこには結構大きな開きが存在します。
非正規雇用の収入では生活が厳しい
上記のように非正規雇用の年収はかなり低いと
言わざるを得ません。
さらに、正規雇用の方との大きな違いとして
年齢とともに賃金が上がらないという現実があります。
男性でも30~60歳は300万円台の前半でとどまっています。
300万円台前半の年収では、結婚や子供を持つことを
躊躇する方が出てきても不思議ではないですし、
最低でも共働きをしなければ、という厳しい現実です。
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娯楽費に関する平均的な収支を聞くともう少し贅沢したいと感じませんか。
非正規雇用から正規雇用へのハードル
非正規雇用の方のうち半分は正規雇用になることを
望んでいるわけではない(若年者雇用実態調査:経済産業省/2013年)
ということですが、
逆にいうと、半分は「正社員になりたい」けど今のところなれていない
という方がいるということです。
そこで近年は、非正規雇用から正規雇用への転換が
推進されているような雰囲気もあり、
実際にユニクロがアルバイト16,000人を正社員にしたことなどが
大きく報じられていました。
このスタイルは、雇用する側もされる側も、
どちらにとっても相手の状況がわかった上での正規雇用となるので、
新卒採用のような不透明感はかなり軽減されるというメリットがあります。
こうした取り組みはますます増えていく傾向にあるようですが、
それでもそれが当たり前、という空気ができあがるのは
まだしばらく先になるでしょう。
実際はまだまだ非正規は非正規、正規は正規という
厳然たる見えない壁があると言った方がよいでしょう。
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非正規雇用を正規雇用へ切り替えて安定を手にすることも
もちろん重要なことと言えるでしょう。
同時に、相手に決断で自分の生活や人生が
振り回されないために、
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