「マネーの虎」のその後5 ~フランスロールの現在~


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2001年~2004年にかけて放送され、
その斬新な企画で非常に人気のあった番組「¥マネーの虎」。

毎回、資金が欲しい参加者と、
審査員である「虎」との真剣なやりとりに
ドキドキしながら食い入るように観ていた方も多いと思います。

今回はその中でも、
福島ですでに人気を獲得していたものを引き下げて
東京進出をしたいという男性の話とその後です。

すでに地元福島で行列のできる人気店

「マネーの虎」ではほとんどの場合、
プレゼンテーションが受け入れられることがなく、
逆に「虎」たちにボコボコにされる人がほとんどでした。

もちろん、物理的に殴ったりするわけではなく、
志願者の計画の甘さや、未熟な人間性に対して
容赦無い攻撃がなされるのでした。

逆に言えば、それだけ審査員である「虎」たちも
真剣に参加していたということです。

虎たちはノーギャラですべて手弁当で参加していたそうです。

そんななか、数少ない、
投資を受けることに成功した人物が今回の男性です。

この男性が持ち込んだ計画は、
「フランスロール」という新感覚のクレープの移動販売店で
東京に進出したいというものでした。

「フランスロール」がすでに
彼の地元福島で行列が出来るほどの人気を博していました。

お洒落な外車シトロエンを移動店舗に使用し、
クレープをロールして生地が何層にも重なるようにした
新しい食感のスイーツで、
MCの吉田栄作さんや虎たちからも好評でした。

ですが、ひとり「おいしくなかった」という虎がいました。

ですがですが、
個人的には好きではないが、
ビジネスとしては成功すると見たのでしょう。

この虎が希望金額の半分にあたる400万円を出すと言います。

志願者の男性は一見、
いわゆるチャラい若者な感じにも見えるのですが、
しかし、本人はいたって真剣で、
すでに出している実績からか
「負ける気がしない」と必死の訴えを行います。

そして、成功してどうしたいのかと問われ、
「そちら側に座りたい」と「虎」たちに言い放ちます。

この熱意もあって、
結局さらにふたりの虎が出資を決めて
希望金額の800万円を手にしました。

意味深な虎の言葉

そしていよいよ東京でのオープンに向けて準備を始めていきます。

当然のことながら、
オープンまでさまざまな困難があるのですが、
なんとか乗り越えて開店にまでこぎつけます。

そして迎えたオープンの日。
番組内で設定されたノルマは売上15万円です。

いざ営業が始まると、
次々にフランスロールは売れていきます。

奥さんも協力して、ひたすら作って売っていきます。

結果は売上約19万円。ノルマを大きく超えてきました。

志願者も「虎」も感慨にふけるのですが、
出資した虎のうちの1人がこんな場なのに
意味深な言葉を志願者に投げかけます。

「褒めてはあげられない」「感謝をしろ」と言うのです。

自分だけの力でここまで来れたわけじゃない、
当たり前のことを当たり前にできたのは
あなたがみんなに助けられたから。

この虎に、「褒めてあげろよ」と思っても不思議ではない
状況なのですが、

しかし、
後に虎のこの言葉が重くのしかかって来ることになるのです。

番組史上に残る伝説回

順調な出発を切った志願者は、
その後半年であっという間に全国に10店舗の
フランチャイズ展開をしており年商のみ込みも
3億円にまでなっていました。
(店名をロマンドロールに変更しました)

さらに展開していくために、
あの意味深な言葉を投げた虎の元を訪ねます。

この虎は中古車の輸入業を経営しており、
フランスロールの店舗に使う自動車、
シトロエンを入手するのを助けてもらおうとしてのことです。

成功を褒められるかと思いきや、
またオープンのときと同じようにたしなめられます。

志願者に対し、「まだ何が重要なのか見えていない」と叱責します。

ここで志願者は「ブームは去る」ということに気づきます。

そしてフランスのパリに飛び、
お客さんに飽きられないようにするための新メニューを
作り出そうとしていました。

パリで人気の日本人パティシエの店に掛けあって
2度、3度と自身の作るものを試食してもらいます。

そして最後には「美味しい」の言葉をもらえました。

これ、番組が手を貸していないとしたら、
すごい行動力ですよね。

単身パリに飛び、
飛び込んだ店に交渉して自分の試作品を何度も
食べてもらう。

普通に考えて無理です。

それをこじ開けてやり通してしまうのは
すごい行動力と強い意思がなければ無理です。

一方で、あの厳しい虎が
実はシトロエンを手配してくれていました。

成せばなる!といったところでしょうか。
この志願者の強い意志が周囲のみんなを動かしているようです。

そして、新メニューとともに新たな場所で新たな挑戦を始めます。
みなとみらい横浜です。

ここで設定されたノルマは前回の倍、30万円です。

ここでも、オープンと同時に行列のお客さんがなだれ込むことになり、
再び奥さんと提供し続けます。

そして終わってみれば売上は30万9000円。

これにはさすがのあの虎も
成功者として同番組の「虎」側の
椅子に座る資格があると認めました。

ここまでの成功者を輩出したことから、
この志願者の回は後々に語り継がれる伝説回となりました。

成功から転落へ

その後、どんどんと成功レベルを高めていっているかと思いきや、
驚きの展開が待っていました。

番組終了後も順調に成長を続け、
年商20億円を超えるところまでいったそうです。

しかし、この頃になると生活は派手になり
ともに歩んできた奥さんとも離婚してしまったそうです。

ある雑誌のインタビューには彼女はたくさんいると
答えていたりもしたそうです。

そして事件が発覚します。

所得約2億円を申告せず、
所得税7160万円を脱税していたというのです。

そして、結果的にロマンドロールの経営を離れることになってしまいました。

あの虎が志願者に投げていた言葉
「感謝をしろ」「何が重要か見えていない」などが
重く重くのしかかる状況になってしまいました。

ちなみに、ロマンドロール自体は今も人気で
移動型車輌営業販売&インショップ型営業販売合わせて
17店舗にまで成長しています。

⇒ロマンドロールHP

狂いだす歯車の怖さ

あれほどまでに、懸命にがむしゃらに取り組んでいた志願者。

部外者の私たちが無責任に
「あいつは調子に乗って落ちたな」とか言うのは簡単です。

ですが、この志願者にとっては
きっと「こんなはずではなかった」という思いが
あるのではないかと思うのです。

一度、虎に叱責された際に
「ブームは去る」と気づいたはずの志願者でしたが、
その状況を乗り越えたために、
どこかで気をゆるめてしまったのでしょうか。

だとすれば、
経営者というものは、
どこまでもどこまでも際限なく
自分を戒め、浮かれたりしないように自分を監視し続けなければ
ならないのでしょうか。

ある一面ではそうでしょう。

しかし、そんな側面しかないのなら
何のために経営者になるのでしょうか。

お金持ちになりたいと思って
がむしゃらに頑張って、お金持ちになれたら
残るのは自分を監視し続けなければならないような
息苦しい日々なのでしょうか。

やはり、

そこには、単に「お金が欲しい」以上の何かが必要です。

お金が目的なら、
自分にとって十分だと思えるお金が手に入った時点で
目的を失ってしまいます。

目的を失った人は
周囲の助けに感謝はできません。

目的を失った人は
自分を向上させる理由をも失っています。

そこには、お金では満たされない
追い続けるに値する何かが必要です。

ですので、
この志願者もそこをあらためて見出すことができれば
これだけの能力のある方なので
また復活することも全然可能なのだと思うのです。

人生は本当に奥深いものだと
あらためて身の引き締まる思いです。

◆情熱が虎の心を揺り動かす◆
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