2015年にWHO(世界保健機関)が発表した人の平均寿命で
日本は男女平均で世界一とされました。
その平均寿命は84歳だということです。
男性世界4位、女性世界1位
男女合わせると上記のとおり、84歳で日本が世界一です。
男女別の内訳をみると、
男性が80.21歳で世界4位、女性が86.61歳で世界1位ということです。
日本は本当に長寿の国となっていることが分かります。
ここで、日本国内の平均寿命の推移を見てみます。
(グラフ引用 http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html)
1990年から2013年までの推移ですが、
男女ともにこの23年の間だけでも5歳近く平均寿命が延びているのが分かります。
ちなみに終戦間もない1947年には
男性が50.06歳、女性が53.96歳だったそうですので、
当時と比べると、30歳も延びていることになります。
ただ、平均寿命が表しているのは、
単にみんな長生きできるようになったということだけではなく、
乳幼児が死亡する率がどんどん下がっていくことでも
大きく延びていきます。
もちろん、どちらも豊富な栄養摂取や
医療の進歩などの貢献が大きいでしょうが、
平均寿命が短いからと言って、かならずしも
そこに長寿の方がいないということを表しているのではありません。
あなたの余命は?
また、寿命に関する指標で「平均余命」があります。
これは65歳以上のグラフとなっていますが、
例えば65歳の平均余命とは、このグラフなら2013年時点で65歳の方は
平均してあと19.08年生きられるでしょう、ということです。
ですので、65歳までご健在であられる方は平均して84.08歳まで
生きられるということです。
これは男性の「平均寿命」である80.21歳より長生きです。
ですので、ちょっとややこしいのですが、
20歳の男性が「平均寿命=80歳」というのを見て、
「俺の寿命はあと60年」というのは違うということです。
大げさな言い方かもしれませんが、
僕たちは今日を生き延びると、
平均寿命より長く生きる可能性が高くなっていくということが言えます。
ですので、僕たちの余命があとどのくらいと見積もることができるかは
毎日少しずつ伸びていることになります。
僕たちは「余命」を何に使うか
こういう話題について考えると、
自分があと何年生きられるかということも考えるものです。
よくドラマなどで
「余命〇ヶ月」などのフレーズを耳にしますが、
もし自分がそんな風に言われたら、
今からの時間をどのように使うのでしょうか。
破滅的に時間を使うのでしょうか。
それとも、最高に建設的に美しく生きようとするのでしょうか。
そして、僕たちの多くは、
何か月か、という単位ならそのことに懸命にはなれるのに、
80年前後と予想される人生全体に対しての「余命」を考えても
なかなかそのような気持ちにはなりにくいものです。
やはり、目の前に迫っていないと
「自分の人生が終わりを迎える」ということを
実感として持つことは難しいというのが大多数ではないでしょうか。
では、少し考え方を変えて、
自分が生きてきた年月のあと何回分の時間が残っているのか?
と問うてみてください。
これを書いている現在、僕は42歳なので、
僕の場合はこれまでの経験した時間がもう1回あるかどうか、
といったところになります。
あなたの場合はどうでしょうか。
僕と同じく「あと1回」かもしれませんし、
「あと3回」くらいある方もいるでしょう。
そして、その回数はあなたにとって十分な回数でしょうか。
これを書きながら、
僕自身も改めて「もうちょっと急がないと」という気持ちになります。
あなたの場合はどうでしょうか。