「できない事は、できないから面白くない」と言った人がいました。
それは屁理屈なのか?
この発言だけ聞いていると、
なんだか屁理屈を言っているようにも聞こえます。
結局何もやりたくないと言っているだけなんじゃないのか、と。
しかし、この発言、かなり人の衝動に関する本質を突いています。
いったいどういうことなのでしょうか?
あなたも自分自身のことについて考えてみてください。
「面白い」という表現ではピンと来ないなら、
「注意や関心が向いている」事としてもいいです。
なわ跳びに夢中
僕は例えば、小学生の頃、
なわ跳びに夢中になっていた時期がありました。
かけ足跳びや、後ろ跳び、あや跳び、二重跳び…
さまざまな跳び方のバリエーションを身に付けていくのが
非常に楽しかったです。
どの跳び方も、当然はじめは出来ません。
何度も何度もしくじりながら、
繰り返していくうちにちょっと「できるかも知れない」
感じになってきます。
一進一退を繰り返しながら練習を続けていくと
やがてその跳び方ができるようになります。
二重跳びを練習しているときなどは、
最初はまったくできる気配がなく、
校庭の平均台の上から跳び下りながら練習したり
自分なりにいろいろと工夫もしながらのプロセスでした。
やがて、さまざまな跳び方を身に付けることができたわけですが、
新しく挑戦できそうな跳び方が思いつかなくなったころに
だんだんとなわ跳びへの熱も冷めてしまいます。
できる事とできない事のはざまに…
今思い出しても、だんだんとできるようになっていく過程は
ちょっとワクワクする感覚が蘇ってきます。
このことを、冒頭の発言に照らしながら見てみます。
僕がなわ跳びに夢中になる最初の段階は、
いろいろな跳び方を知ったそのときに
「できるようになりたい」と思ったことです。
これは別の言い方をすると
「今はできないが、できる可能性を感じている」状態です。
それは、「できる」と「できない」の境界線上です。
練習の過程で、
この「できる」と「できない」の間を何度も行ったり来たりしながら
その比重は、「できない」が多かったのが、
だんだんと「できる」の方が多くなっていきます。
やがて「できない」がなくなり「できる」だけになります。
この間、状態としてはずっと「できる」と「できない」の
はざまで夢中になって頑張っているわけです。
僕たちが何かに夢中になるのはここです。
例えば、最初に縄跳びの
五重跳び(できる人はいます)を見たとしたら、
「スゲ~!」とは思うでしょうが、
自分ができるようになる可能性はまったく感じないので、
自分が取り組むものとしては夢中にはなれません。
ひょっとしたら、最初はかすかな可能性を感じて
始めるかもしれませんが、
「まったく手が届きそうもない」現実に直面して
すぐに熱が冷めてしまうでしょう。
僕たちは「完全にできない事」には
夢中にはなれないのです。
そして、「完全にできてしまった事」にも
もはや興味を維持できないのです。
このことは自分以外の誰かと何かを競うときにも当てはまります。
どう転んでも勝てない相手や、
どれだけ手を抜いても負けない相手では
夢中になれないのです。
自分を夢中にするために
自分を上手くモチベートして
前進し続けることができる人というのは、
人が持つこの性質をうまく利用しています。
ずば抜けて何かの才能がなくても
前進し続けることができる人というのは、
人が持つこの性質を自分に適用します。
たとえば、さきほどのなわ跳びの例。
前進し続けることができる人は、
五重跳びを最初に見たとしても
そこに夢中になれるものを見出します。
「五重跳びをやろう!」といきなりは思わずに、
「二重跳びならできるのでは?」と思うのです。
夢中になって二重跳びができるようになると、
次は「三重跳びならできるのでは?」と思うのです。
実際に僕も、なわ跳びへの熱が冷めた後、
高校生になってから、偶然に体育の授業で
ふたたびなわ跳びをする機会に出会い、
二重跳びをやすやすとできるのはもちろん、
小学生のときより圧倒的に筋力が付いているので
「三重跳びならできそう」な気がして
少しの間、夢中に練習してできるようになりました。
二重跳びができなかったとしたら、
「三重跳びならできそう」などとは絶対に思えません。
もちろん、五重跳びともなると、
身体能力の限界もありますので、
「完全にできない事」に分類されて熱は冷めます。
ですが、ここでのポイントは
前進し続けることができる人というのは、
自分自身に対して、
ちょうど「できる」と「できない」のはざまになるような
課題やゴールを設定するのです。
そして、そのゴールが達成されると
次の「できる」と「できない」のはざまを見つけ出すのです。
そしてインターネットビジネス
この話を「へ~なるほど。」
だけで終わらせないでください。
この話はどんなことにも言えます。
もちろんインターネットビジネスにも。
「インターネットビジネスで月に50万円稼ぐ」
これをまったくの初心者がいきなり思えるとしたら、
その人はなわ跳びでいきなり五重跳びに
挑戦できてしまうような才能の持ち主かもしれません。
しかし、多くの初心者の方にとってそれは
「完全にできないこと」に分類されることになりえます。
ですので、ここで
「月に10万円なら稼げそう」だとか、
それでも「できない事」に分類されるなら
「月に3万円なら稼げそう」などとして、
自分にとっての
「できる」と「できない」のはざまを見つけ出してください。
「1日に5記事」は無理でも「1日に2記事」ならできそう。
それも無理なら「1日に1記事」からでも。
そうして前進し続けることで、
3万円が5万円、10万円になります。
さらに今はまだ「完全にできない事」に分類されているかも知れない
月収50万円も月収100万円も、
なわ跳びの五重跳びより2万倍は簡単です。
そのために必要なコンテンツ、道筋は僕が提供します。
ぜひ前進し続けていきましょう。