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「課長」と聞くと、出世の道を順調に歩んでいるように
思えるかもしれません。

いやいや、仕事が大変なだけで・・・というのが正直なところ、
という方も多いでしょう。

組織における課長の役割・使命といったもの、
そこに果たすべき責任とはいったいどういうものなのでしょうか。

課長の現実

今回は「課長」という存在について考えたいと思います。

私自身、地方の出版社で、ある雑誌の編集長をしていた時期があります。

そこでの経験はこうした話題を語るのうえで、非常に役に立っています。

組織だとか、部長だとか、課長だとか、キャリアだとか
そんな言葉やあるべき姿がよくマスメディアに取り上げられますが、
そうしたメディアからの情報に
本当に共感出来る人というのはそんなにいないのではないでしょうか。

その理由ですが、

1.そうした情報の多くは「こうであろうと思われる姿」を
描いているのではないか、と思われるものが多い印象を受けます。

実際の日々や現場はそんなふうにはなっていないのに、
「こうなっているはずだよね」という前提で話が展開されているので、
なんだかドラマの中の話のような感覚に陥ってしまうのです。

2.現実にもとづいていたとしても、それがあてはまるのは
一部の大企業だけじゃないかという印象も受けます。

先ほど述べたように、私自身、「編集長」だったわけですが、
世間でフォーカスされるような「編集長像」とはまったく違う日々でした。

「そんなことができるのは大企業だけやねん!」と何度思ったことか。

「編集長」とは言いながら、
小さな企業ではそれは「中間管理職」に他ならないのです。
(それがいいとか悪いとかではなく、事実としてそうだという話です)

もちろん、大企業でも本質的には同じでしょうが、
日々の活動レベルでは全然違ってきます。

分かりやすい1点を挙げるとするなら、
会社の規模が小さくなればなるほど、

課長でも平社員でも、毎日社長と話し、社長の指示を仰ぎ、
社長の顔色を伺うことが当たり前なのです。

こうしたリアルな現場感覚での「理想の課長」を考えます。

分かち合えない両者

では、理想の課長とはどんな課長なのでしょうか。

中間管理職である課長は、毎日が板挟みです。

現場スタッフと会社上層部(小さな会社では、何人かの部長と社長。
あるいは社長のみ)との間でいつももがき苦しみます。

社長は自分の手に入れたい理想を語ります。
現場はいかに仕事が大変かを語ります。
あるいは、社長の意にそぐわない行動を頻繁にとります。

このふたつの立場は永遠に分かり合うことはありません。

そこで課長が登場します。

今の自分と関係ない小さな会社をちょっと想像してみてください。

そこでの理想的な課長とは?

その課長はどんな風に振舞っているでしょうか。

理想の優秀な課長

「理想の優秀な課長」にとって一番大切なのは、
何よりも何よりも大切なのは、

社長(会社上層部)と現場スタッフ、
両方の味方になることです。

「自分なりの理想を持って」突き進んでいく姿は感動的ですが、
ほとんどの場合上手く行きません。

それがしたかったら、
自分で会社を作って自分が社長となってやってください。

乱暴な言い方ですが、人のお金(社長や会社のお金)を使って
自分の好きなことをやろうなんてことは誰にも得をもたらしません。

優秀な課長は、そうしたことは踏まえた上で、
社長や上層部の言動の意図を理解し、
そしてそれが現場スタッフには理解できないことも呑み込んで、
両者をつなぐのです。

上層部の意図を理解できない現場スタッフも、
何がしかの意図や正義のようなものにもとづいて行動しています。

優秀な課長は、どちらが正しいのかとか、そういうことの前に
それぞれがどういう考えを持って日々を送っているのか、
なぜそのように行動するのかを理解する努力を行います。

そうして、その組織は理想の課長がいないときと比べて、
圧倒的に大きな一体感を持ったり、
何かを達成したりしやすくなっています。

さらに詳しくは、関連記事「課長の役割・使命と責任 」をご覧ください。

自分のお金で自分の好きにするために

さきほど述べたように、自分の好きなことをするためには、
自分のお金でやるのが一番です。

会社を起こすとか、そんなたいそうなことでないにしても、
日々の生活のなかで、自分の好きにできるお金があれば

自分の好きにできることが当然増えてきます。

そうした生活を応援するために
私は無料のメール講座を発信しています。

興味がある方は以下をご覧ください。