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日本も格差社会に向かっていると言われてきています。

この先あなたや家族の暮らしはどちらへ向かっているのでしょうか。

日本の所得の現状

まずは日本の所得はどんな状況なのか見てみます。

平均年収の分布を見ると2014年の平均年収は442万円となっています。

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(グラフは「転職サービスDODA」より)

最も多いのは300~400万円未満の層で、
300万円未満の層と合わせるとほぼ50%になります。

この時点ですでに気が重くなっている方もいるかもしれません。

2人に1人が年収400万円に満たない状況で暮らしているのが
日本の現状なのです。

500万円を超えた段階で上位3割に入るのです。

ほんの一握りの方々のみが
余裕を持った暮らしができているという状況です。

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所得格差の推移

日本は格差社会に突入したと言われるのを
聞いたことがあると思います。

確かに日々の暮らしが豊かにならない実感からすると
格差が開いているという感じもしてきます。

実際のところどうなのでしょうか。

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(グラフは「社会実情データ図録」http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4663.html より)

これは、所得の上位20%の所得が下位20%の所得の
何倍になっているのかを表したグラフです。

「勤労者世帯」というのはいわゆる「サラリーマン世帯」と思っていいでしょう。
例えば2014年なら、サラリーマン世帯の上位20%の方の所得は
下位20%の方の約3.5倍ほどの所得があるということです。

「全世帯」というのは、自営業者や役員など全体を含めた上での
上位20%の方の所得が何倍になっているのかということを表します。
やはりこちらのほうが、上位の方の所得はサラリーマン世帯より
断然多いことが分かります。

2014年では低所得世帯の約4.5倍の所得があるということが分かります。

これを多いと捉えますか?そんなものかと捉えますか?

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格差は縮小している?

一方、このグラフを見ると2000年以降、格差は拡大はしておらず
ほぼ横ばいか、ほんの少しだけ縮小しています。

これだけ「格差社会」と騒がれているのに
格差が縮まっているというのはどういうことなのでしょうか。

考えられるのは、上位と下位の「20%」の人たちを
対象にしているからではないかということです。

最初のグラフをもう一度見てみると、
下位20%とは「300万円未満」の方ですが、
上位20%は「600万円以上」の方です。

一般に格差と聞いてイメージする所得の上位層が
600万円ということはないと思います。

このグラフでいうと上位3%の「1000万円以上」の方を
イメージするのが普通です。

この上位3%の方々とそれ以外の方々との
所得格差が開いてきているのではないかと思われます。

ほぼ全員苦しい?

もうひとつグラフを見てみます。
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(グラフは「社会実情データ図録」http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4663.html より)

これは1970年の所得を100としたときの高所得世帯、低所得世帯
それぞれがいくらの所得になっているのかを表したものです。

例えば1991年の高所得世帯の数値は約200となっているので、
1970年のときにくらべて所得が2倍になっているということです。

このグラフを見ると、1994年あたりをピークに
高所得世帯も低所得世帯も緩やかに下がり続けています。

上位20%の方も収入が下がっているのです。

一方で一部の成功した方々が大きな所得を得ているのも事実。

さきほどの「年収1000万円以上」の方がさらに所得を
増やしているのではないかという推測とも合ってきます。

つまり、ほんの一握りの方を除いてほぼ全員が
苦しくなっていく方向に向かっている可能性があるということです。

景気は循環しますので、
全体としては上がる時期もまたやってくるでしょう。

ですが、これまでのようになんとなく全体でふんわりと
横並びでやっていくことは難しくなってくるでしょう。

給料が上がらないのは当たり前になってきていますし、
「定年まで勤め上げる」なんて感覚は
若い方ほど持っていないのではないでしょうか。

やはり、自分の暮らし、自分の人生を自分の力で
切り開いていくことが求められる時代に突入しています。

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