社会人となって10年前後の時間が過ぎ、
懸命に働いてきた結果何が残っているでしょうか。
独身の方と結婚している方ではまた違った感想となるでしょう。
何か変えたい、このままでいいのか、
そんな思いを持っている方も中にはいるかもしれません。
ですが、その前に、貯金はどのくらいしてきましたでしょうか。
そして、世間はどのくらい貯金をしているのでしょうか。
平均貯金額
年代別の独身者の平均貯蓄額が分かる調査がありました。
「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」や
「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」がそれにあたります。
これらを紹介・分析しているサイトもあるのでご覧になった方もいるかもしれません。
こちらの調査でさまざまな年代の単身世帯、二人以上世帯の
貯金額が分かります。
ここでいう貯金(貯蓄)というのは、
預貯金・株式・投資信託・債券・保険・その他金融商品などを
まとめて含む意味合いですが、ざっくりどのくらいお金を持っているのか
というくらいの感じで見て行きたいと思います。
この調査に基づくグラフを見てください。
(グラフ出典:「All About」 http://allabout.co.jp/gm/gc/13173/ より)
少し見にくいですが、
横軸が貯蓄額を表し、縦軸がパーセントです。
一番左、10パーセントいるのが「100万円未満」です。
そして、金額が増えるごとにその割合は減っていきます。
ですが、「4000万円以上」の世帯をすべて合わせると
11.1パーセントいることが分かります。
また、グラフにも書き込まれていますが、
平均値は1739万円となっています。
そんなにない!という方も多いのではないでしょうか。
30歳代の平均貯蓄額
世代別ではどうでしょうか。
こちらは2人以上で暮らす世帯についてのデータです。
実家で暮らす方や新たに家庭を持った方もこちらに入ってくるでしょう。
調査では、
20歳代では平均が183万円、
30歳代では平均が415万円、
40歳代では平均614万円となっているようです。
人生の岐路とも言える30歳代の平均が415万円。
新たに起業を考えている方など、
それぞれいろいろな状況があるかと思いますが、
この415万円は多いと感じるでしょうか。
少ないと感じるでしょうか。
ですが、さらに説明したほうがいいのが「中央値」です。
「平均値」はお馴染みですが、
これは一部の方が極端に多かったり、逆に極端に少なかったりすると
その数値が実感からかけ離れてしまいます。
例えば、10人のグループの平均年収を出そうとして、
100万円3人、200万円3人、400万円3人、1億円1人だった場合、
平均年収は約1000万円になってしまいます。
こんな場合、全然実際の様子を反映できないのです。
実際、上のデータも一部のお金持ちの方々が平均を
かなり引き上げているという側面があります。
そこで見ておきたいのが「中央値」です。
中央値とは、ちょうど真ん中の人の値はいくらか、ということです。
5人いれば3番目の人の数値です。
中央値で先のデータを見直すと、
20歳代の中央値は30万円です。
30歳代の中央値は130万円、
40歳代の中央値は300万円となっています。
さきほどの平均とはずいぶん違ってかなり少額になりました。
厳しい現実が見えてきたような気がします。
(ちなみに、もう少し以前のデータになるようですが、
30歳代の独身の方の貯蓄額は、平均が499万円、
中央値が150万円となっていたようです。)
また、上の(2人以上世帯の)調査では逆に貯蓄がない、
という方も含まれており、その割合が結構な高さを示しています。
貯蓄がない、
20歳代は41.0%、
30歳代は34.2%、
40歳代は30.4%となっています。
これだけの割合で貯蓄がない方々がいるということです。
そして、貯蓄がないというのは、
年収別で見ると、もちろん年収が少ない方ほど、
その割合は高いのですが、
年収が1000~1200万円あっても
約2割の世帯で貯蓄がないと答えているようです。
会社・組織に頼らず自分の力で
こうして見てくると、あまりにも状況が千差万別で、
「だいたいみんなこんな感じ」なんていうものが
まったく見えてきません。
それだけ個々の置かれている状況が多様化していて、
十把一絡げにした政策や福利厚生制度などに
自分の人生を任せるのはあまりにもリスクと不安が大きいでしょう。
また、貯蓄があれば安心かというと必ずしもそうではありません。
より大切なのは、いつでも「自分の力で稼ぐことができる」という
自分への信頼感です。
この信頼感が高ければ、現在貯蓄があろうがなかろうが
将来を悲観することはなくなるでしょう。
私は現在、将来を見据えて、会社や組織に頼るのではなく
自分の力で生きていこうと考える方へ向けて
メール講座を発信しています。
興味のある方は、以下をご覧になってみてください。