新規採用のときとは打って変わって、
前職までの自分自身が問われてしまう転職の際の面接。
特に、なぜ前職を辞めてこの会社に来たのか、
これを会社側はほぼ確実に訊いてきます。
その時にあなたは胸を張って答えることができるでしょうか。
退職理由について
再就職先への面接を始める前に、
前職を辞めることを見ておきます。
次の資料は平成生まれの方に限った話ではありますが、
それぞれが退職した理由のランキングです。
(「VORKERS」 http://vorkers.jp/hatarakigai/vol_14 より引用)
これを見てみると、
もっとも多い退職理由が「キャリア成長が望めない」となり、
続いて「残業・拘束時間の長さ」となっています。
また、別の資料でも退職理由のランキングがありました。
(「リクナビNEXT」 http://next.rikunabi.com/01/honne2007/honne2007_01.htmlより引用)
こちらのランキングでは、
1位が「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」とあり、
2位が「労働時間・環境が不満だった」となっています。
しかしいずれの理由も、
「私もそう思う!」という声がたくさん聞こえてきそうですね。
自分の人生を充実したものにするためには
「この会社にずっといてはいけない」という切実な思いを持つのも当然です。
そして、せっかく頑張って就職した会社ですが、
思い切って退職することになります。
新入社員の3人に1人が3年以内に退職しているという報告もあります。
それだけ多くの人が人生の充実を求めながら、
それが満たされていないのが現実です。
人間臭い転職先
転職先を探して面接を受ける方、
その転職先というのは、かなりの専門的技術を要する職種などでない限り
多くの場合小さな会社なのではないかと思われます。
そして多くの場合、
その現場というのはメディアで報じられているような
福利厚生だとかコンプライアンスだとか、
そんな教科書に出てくるようなキレイ事ではなく、
もっともっと人間臭いもので動いているのです。
もちろん今の時代、表立って無茶なことを言ったりはしません。
ですが、そこで働く人間が、
以前と比べ根本から変わったりするわけもありません。
3人に1人が3年以内に会社を辞めるのです。
転職先が似たような職場である確率って結構高いと思いませんか?
転職先の面接で訊かれる退職理由
それでも、もちろん希望を持って
転職先の面接を受けるわけですが、
そこではほぼ間違いなく前職の退職理由を訊かれるでしょう。
では、そこでどのように答えるのがいいのでしょうか?
たくさんのサイトがこの点について
ノウハウやテクニックの観点から情報を提供しています。
◆「人間関係」とは言わずに「キャリアアップ」の観点から答えましょう
◆「親の介護」を理由にしておきましょう
そうした「テクニック」はここでは触れません。
せっかくあなたが人生の充実を望んで転職を考えているのに、
そんなテクニックに走って、果たして願う人生に近づくのでしょうか。
会社側は自分たちの会社で懸命に
多くの生産を上げ続けてくれる人材が欲しいのです。
あなたにはその覚悟があるでしょうか。
その覚悟がないまま、
仮に面接に受かってもその後の生活で
前の会社のときと何かが大きく変わるでしょうか。
また、キャリアアップなんて言われても、
じゃあまたキャリアアップのために違う会社に移るのではないか、
って面接官に普通に思われてしまいます。
この記事のタイトルで
「嘘」「スキルアップ」は言うな、と言ったのは
こうしたことが理由です。
小さな会社の面接官は、専門職でない限り
「30歳を超えて家族も持っているから、次はそう簡単に辞めないだろう」とか
「こいつはとにかく必死になんとかしようとしているから、使えるかも」などと
そんな感じで面接に来た人を見ていたりするものです。
このチャンスをものにする
ですので、やはり一度自分自身が何を手に入れようとしているのか、
それをもう一度よく考えてみる必要があります。
具体的に目標や夢があり、
それに対して何をすればいいのか明確な人は
もう、それに向かって頑張るのみ、です。
ではそれが明確でない人はどうするのか?
そんな人も、少なくとも当面の目標は見つかるはずです。
今の会社を辞めたい、ということは
「社畜のような生活でない日々」が当面の目標かもしれません。
「経済的にもう少し豊かになりたい」が
まずは達成したいことかもしれません。
いずれにせよ転職を考えるというのは、
「自分の人生をよいものにしたい」ということに直面している
ということです。
自分の人生を自分の力で豊かにしていけるチャンスでもあるのです。
会社に依存するのではなく、
自立した人生を送りたいと思ってはいるが
その方法やとっかかりが明確でない方がいれば、
一度、私のメール講座を受けて頂いてはどうかと思います。
興味のある方は以下をご覧ください。